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  3. 2017.10.16

究極の名言集。経営者の愛読書に「論語」をくわえるべき理由


長い歴史を経て、今なお読み継がれている名著「論語」。古い時代に生きた思想家の言葉でありながら、日本史に名を刻むリーダーたちはもちろん、現代の著名な経営者たちも愛読書に選んでいる理由は何なのでしょうか。現代のビジネス社会に通じる「論語」の魅力を紹介します。

時代を動かすリーダーは「論語」を読んでいた

「論語」と聞いて、どのような印象を持つでしょうか?

「難しそう」「堅苦しい内容に違いない」。そんな印象が先行し、一度も手にしたことがない人も多くいるでしょう。確かに「論語」は古典独特の難しさを有しています。しかし、それを解読しながら読むからこそ、心に響く言葉として生きてくると言う人もいるほど、現代にも活かせるヒントの宝庫です。

「論語」は2,500年以上前、中国の春秋時代に生きた思想家、孔子の言葉をまとめたものです。当時の日本は弥生時代。いかに古いものかが分かります。

多くの名言を残した孔子は、さぞ恵まれた環境で学問を身に付けた人だろうと思われがちです。しかし、実際は生まれも育ちも特別ではなく、むしろ苦労を重ねながら成長していったと言われています。孔子の言葉の重みは、そんな苦労の中で積み重ねた経験から発せられた思想に基づくからこそ、心に響くのです。

実際、「論語」に心を動かされ、影響を受けたとされる人物には、以下の人がいます。

・日本の政の基礎を築いた聖徳太子
・混乱の世を泰平に変えた名将・徳川家康
・300年続いた幕府を倒し、現代への最初の一歩を踏み出した坂本龍馬
・明治維新で重要な役割を果たす若者たちに多大な影響を与えた思想家・吉田松陰

現代においても、著名な経営者から学生まで、人間関係や社会とのかかわり方を学ぶバイブルとして愛読している人が多くいます。

現代のビジネスに通じる「論語」の魅力とは

「論語」のベースとなるのは、秩序と道徳を重んじる儒教の思想です。これらは、人と人とが関わりあう基礎であり、手にする武器が刀であろうと、ITツールであろうと普遍的な部分です。

いつの世も、人は組織の中で生きています。そこにはリーダーが存在し、そのグループを主導しています。グループの構成員は、リーダーの思想や行動を観察しながら「自分がついていくのにふさわしい人物か」を推し量っています。一方でリーダーは「自分が人を導くには、どういった思考をもち、行動すればいいか」と自問自答しながら歩みを進めています。

また、ビジネスにおける人間関係は自社内だけにとどまりません。他企業とどう関わり、社会全体との関係をどう構築していくかが成否を分けるため、多くの悩みや迷いが生じます。

ところがリーダーは孤独なもの。人間関係に悩んだからと言って、気軽に相談する相手が存在するわけではありません。時には方向性を見失い、新たな一歩を踏み出せないこともあります。おそらく孔子も、同じようなことに悩み、考え、最適な答えを出したことでしょう。そんな中でたどり着いた答えだからこそ、後世にまで語り継がれる名言を数多く残すことができたのです。

ビジネスに生かしたい3つの言葉

では、古典である「論語」を読むにはどうすればよいのでしょうか?

当然ながら、原文を読むのは非常に難しく、専門家でなければほとんど理解できません。そこでお勧めしたいのが訳本です。訳者によって見解に違いがあるのも魅力のひとつ。自身のバイブルとなる書籍を探し出してください。

ここで、「論語」のなかから、経営者にぜひ知っておいていただきたい言葉を3つ紹介します。

●不賢を見ては内に自ら省みる
人を注意したり批判したりすることは簡単だが、肝心なのは、その姿を見て「自分はできているか?」と反省すること。

●利によって行えば怨み多し
目先の利益ばかりを追い求めると周りから疎まれる結果となり、一時的に儲けることがあっても、最終的に利益を手にすることはできない。

●知らざるを知らずと為せ。是れ知るなり
知らないことを知らないと認めることこそ、本当に知るということ。「無知の知」と似た意味合い。


企業の社会的責任(CSR)がクローズアップされ、社会とのかかわりが企業の存在価値につながるといわれる現代のビジネス社会。他者との関わり方、事業の在り方を考えるうえでも、「論語」は愛読書に加えるべき一冊と言えます。

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Introduction

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