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  3. 2017.12.11

まさにどん底からの起死回生!惨状を経験した経営者たちに学ぶ強さとは


事業で成功している経営者をみると、「特別な才能があるから」「強運の持ち主だから」と考えてしまいがちです。しかし現在活躍している経営者も、順風満帆に成功に至ったとは限りません。なかには、常人では想像もできないほどの経験をしているケースもあります。

いまではその活躍ぶりが知られていますが、じつはどん底ともいえる経験から這い上がった経営者たちの、驚くべきヒストリーを紹介していきましょう。

OKWAVE(オウケイウェイヴ)社長 兼元謙任氏

ありとあらゆる相談に対する答えが得られるサイト、OKWaveを立ち上げた兼元謙任氏は、なんとホームレス生活の経験者です。今でこそ掲示板で質問できることが当たり前になっていますが、事業を軌道に乗せるまでには壮絶な体験の数々がありました。

友人たちからのいじめを受けた小学生時代。その後患った難病、ギランバレー症候群での入退院の経験。少しのことではくじけない根性を養ったはずでしたが、会社を辞めて起業を志したところから次々と試練に襲われます。

ついには離婚寸前の崖っぷちですべての仕事を失い、ホームレス生活に転落したのは30歳のときでした。
廃棄された食品をあさりながら数か月を過ごし、知り合いの社長に「何でも良いから仕事をください」と頼み込んだのが復活への第一歩となりました。元はプロダクトデザイナーであった腕を活かし、与えられたパソコンを持ち歩いてホームレス生活を続けながら仕事を請け負う日々を過ごします。

仕事に関する疑問を掲示板で相談したところ「マナーがなっていない」と追い出されたのが、OKWaveの構想につながりました。創設当初は企業からの理解を得られず、ようやく軌道に乗り始めてからもライバルの出現で苦悩の日々が続きます。

それでも15年の間、事業を継続できたのは、「人を信じたい」という強い気持ちがあったからだといいます。社会の最底辺から見えた景色を忘れず、てらいなく感謝の心を表す兼元氏。そこには苦境から立ち上がり、肝の据わった経営者の姿があります。

GMOインターネット社長 熊谷正寿氏

GMOインターネット社長の熊谷正寿氏は、6年間でグループ企業4社を上場させた凄腕のベンチャー企業家として知られています。現在グループ53社、1,800名ものスタッフを率いている熊谷氏には、かつて学業不振に苦しみ、高校を中退した過去があります。

17歳では通信制の大学で学びながら、父親が経営するパチンコ店で釘師をしていたこともあるといいます。20歳で結婚した熊谷氏は、21歳という若さですでに子を持つ父でもありました。学生・社会人・父親としての忙しい日々。家計は苦しく、幸せを問うような日々を過ごします。妻が幼い子を残して働きに出たことがきっかけとなり、なりたい自分・生きるべき人生の設定を奮起し、起業への道を歩み始めます。

1991年に創業後、1995年インターネット事業に参入、順調に事業拡大を行いますが、2007年には金融事業の失敗から400億円の負債を出して倒産の危機に陥ります。自殺の夢をみるほど追い込まれながら、「弱気にならない、あきらめない」と独自の「呪文」をノートに書き続けることで事業の継続を果たしたと述べています。日本を代表する経営者となった今、夢をあきらめず継続することの重要性を自らの経歴によって示しています。

カレーハウスCoCo壱番屋創業者 宗次徳二氏

「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋の創業者、宗次徳二氏の少年期は小説になりそうな悲惨なものでした。親を知らずに孤児院で育ち、3歳で養子となったものの、養父はギャンブル好きで生活保護を受けてようやく暮らすようなありさま。養母は家を出ていき、ロウソクの明かりに頼って雑草を食べる極貧の生活が続きます。養父が亡くなると養母が戻り、豆腐屋のアルバイトをしながら商業高校を卒業。就職した会社で、自分と同じく恵まれない境遇の女性と出会い、結婚をしたのが「CoCo壱番屋」の原点となります。

2人で開いた喫茶店で出していたカレーの人気から、専門店にすることを思いつき、「CoCo壱番屋」がスタートを切ります。お客様第一で友人もつくらず、寝る間を惜しんで働いたのは、誰にも気にされなかった孤独な少年時代の恐怖感が理由だと語ります。事業が拡大するなかでは、ロイヤリティーを取らず、夫婦専業を基本としてのれん分けを行ってきました。

大成功を収めた宗次氏は、53歳の若さで経営の第一線から退きます。お金に一切の苦労がなくなった今でも、自分のために使うことを恥じる姿は、経営者のなかでも異質です。一時の成功より地道に継続していくことを大切にし、パートナーと励まし合ってきた結果が人生を高みまで押し上げたのでしょう。

生まれつきの成功者は、どこを探してもいません。恵まれた境遇でも身を持ち崩す人間がいる一方で、どんなに厳しい状況にあっても上昇への道を探る人物もいます。苦難に直面したとき、どん底から這い上がった経営者たちに教えられ、勇気をもらうこともあります。転んでも決してくじけず、何度も起き上がってきたリーダーたちの経験談からは、たくさんのことを学びとれます。

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