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  3. 2017.12.27

手ぶら観光にAIコンシェルジュ。インバウンドで注目すべき新サービスとは


日本に訪れる外国人の数は、年を追うごとに数値を更新し続けています。増え続ける訪日外国人観光客に対応し、滞在の満足度を高める取り組みが各分野で加速しています。ここでは新しいインバウンド対策として、注目されるサービスを紹介していきましょう。

荷物の不便を解消する「手ぶら観光」

旅行で誰しもわずらわしさを感じるのが、手荷物の移動です。日本国内を旅する外国人の利便性を高めるため、国土交通省は「手ぶら観光」の推進を強化しています。公共交通機関や店舗、施設などのカウンターに「手ぶら観光」のロゴマークを掲示し、認定事業者による荷物の配送サービス利用を促します。

すでにJTB、パナソニック、ヤマトホールディングス共同の「ラゲージ・フリー・トラベル」サービスの実証実験が2016年に行われており、本格的なスタートは2018年1月からです。このサービスではQRコードを利用しており、都度の受け渡し書類などは不要です。5カ国語対応のサービス受付システムから事前に登録するだけで、空港や宿泊施設に自動的に荷物が到着するしくみです。

国土交通省ではさまざまな分野の業種に対しても、「手ぶら観光」参入への募集を行っており、認定されると事業補助が受けられるようになります。

大きなトランクを引きずりながら各所を回る不便さを解消することで、日本全国への外国人観光客誘致に期待ができます。世界の中で「手ぶら観光」国としての認知が広まれば、さらにインバウンド効果に弾みがつきそうです。

訪日外国人向けのAIコンシェルジュ「Bebot」

言葉の通じない不安を解消し、旅先でのニーズに24時間対応するのが、多言語対応するAIチャットボットの「Bebot」です。コールセンターなどで先行しているAI対応技術を、訪日外国人へのサービスに活用しています。

「Bebot」の利用を申し込むとアクセスのためのコードが付与され、スマートフォンからいつでもチャットができるようになります。道案内やレストラン予約など、異国の地で外国人旅行者が求めるさまざまなリクエストに対し、コンピューターが即時回答します。人手を介さず時間や場所に制限がないため、どこからでも気軽に利用できるというメリットがあります。

メッセージのやり取りは通常利用しているFacebook Messengerなどが使えるので、専用アプリなどの新たな設定も必要ありません。「Bebot」はすでにいくつかのホテルやレンタカーサービスで利用されており、好評を得ています。現在は英語と中国語のみに対応していますが、今後は多言語への展開を目指して準備が進められています。

インバウンド向け飲食店予約やスマホ決済サービス「日本美食 Japan Foodie」

来日の目的のひとつとして、日本の食文化を挙げる外国人は多く見られます。しかし、言語の問題や日本型のサービスになじみがなく、十分に楽しむことができないケースも少なくありません。飲食店側でも言葉の壁や決済方法で、外国人客を受け入れる体制づくりに苦慮しています。

こうした双方の悩みを同時に解決できるサービスとして注目されているのが、「日本美食 Japan Foodie」です。日本美食 Japan Foodieが提供するのは、情報・予約システム・決済という総合的なサービスです。

外国人旅行者はアプリ画面から希望に沿った店舗が検索できるので、不案内な土地を訪れても食事場所の選択に困ることはありません。多言語に対応するコンシェルジュサービスも提供され、ニーズに即した提案がなされます。メニューの詳細や食材が確認できる上、食事をする際のマナーなどのレクチャーも得られます。

店側にとってもアプリ予約を介することで、外国語が話せるスタッフがいないという課題がクリアできます。外国人の呼び込みができなかったような小さな店でも、集客の幅が広がるでしょう。

また、地方の小規模店舗では、クレジットカードが使えないという弱みをもつ店もたくさんあります。日本美食 Japan Foodieでは銀聯、Alipay、Wechat Payなどのモバイル決済も可能で、世界標準の9種類もの決済方法に対応しているため、カードに対応できない店でも安心です。予約時に事前決済が行われるので、キャンセル料金の徴収について保証されるのも大きなポイントです。

日本美食 Japan Foodieを通じ、客側と店側の食事に関するトータルサービスが提供されます。国の文化の違いによるトラブルを回避するという点でも、相互的に期待できるシステムといえます。

満足度向上を目指した新サービスに今後も注目を

東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて、さまざまなサービスが登場しています。日本を訪れる観光客に対しての利便性や安全性の確保は、迎える側にとっても非常に大きなメリットがあります。新しい技術を利用したシステムにより、訪日外国人観光客の満足度を上げると同時に、日本の良さや技術力を知ってもらえるきっかけにもなるでしょう。インバウンド効果に期待する企業であれば、、自社の業態に適合するサービスを利用し、最大限の成果につなげていきたいものです。

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