1. コラム
  2. 2018.01.23

サービス品質を見える化「おもてなし規格認証」の企業メリットとは?


「おもてなし」という言葉には、相手に対する思いやりや心遣いといった意味あいがあり、日本のキャッチフレーズとしても認知されるようになりました。

これにつながるものとして、目に見えづらかったサービス品質の「見える化」をはかる「おもてなし規格認証」がスタートしています。サービスに携わる企業が、「おもてなし規格認証」取得に取り組むメリットを解説していきます。

「おもてなし規格認証」とは

日本のGDPの約75%を占めるサービス産業は、国の経済を支える重要な基盤です。しかしながら、製品のように目には見えないため評価基準があいまいで、企業の付加価値となりづらい側面をもっています。

「おもてなし規格認証」は、サービス品質を「見える化」することによって、サービス事業者の活性化を促進する仕組みです。経済産業省が運用し、サービス事業者には認証マークが付与されます。

「おもてなし規格認証」の大きな目的には、次のものが挙げられています。

(1)質の高いサービス提供を行っている事業者の見える化支援
(2)質の高いサービスを提供したいと考える事業者への手引きの提供
(3)消費者の高品質なサービス享受の機会増加
※サービスデザイン推進協議会「おもてなし規格認証」より引用

サービス業に従事する企業に対して「お墨付き」を与えることで、働く現場のモチベーション向上につながり、仕事に対する誇りをもつことができます。また、サービス向上の方策に悩む事業者に対しては、具体的な方向性を示すといった目的もあります。より高品質なサービスを求める消費者にとっては、選択基準のひとつになるといえるでしょう。

「おもてなし規格認証」を取得するメリット

企業が「おもてなし規格認証」を取得する具体的なメリットには、次のものが考えられます。

●認証マークによる集客効果
おもてなし規格認証を取得すると、店頭やホームページなどでアピールすることが可能です。高品質のサービスが受けられる企業として、注目度が高まることが期待できます。

●インバウンドの優位性がアップ
海外から訪れる観光客に向けたアピールにもなるでしょう。初めて訪れた土地であっても、「おもてなし規格認証」のあるサービスであれば、選択時の目安となります。

●公的支援を受けやすい
今後「おもてなし規格認証」が周知されていけば、補助金や公的融資の要件として採用される可能性があります。公的支援を受ける上で、有利になることが予想されます。

●安定雇用や人材育成につながる
「おもてなし規格認証」は、健全な企業活動が社会に認められた証ともいえます。会社の展望についてもプラス材料となり、良い人材を得られるチャンスが広がります。また、サービス品質を見える化することで、改善や工夫を継続しやすくなり、人材育成にも期待ができます。

●事業継承に役立つ
会社の独自性が確立されることで意識の統一化がはかられ、スムーズな事業継承を可能にします。

「おもてなし規格認証」はサービス産業の活性化・生産性向上を目指すものです。企業としても認定を受けることにより、さまざまなメリットが得られます。

「おもてなし規格認証」を取得するには

「おもてなし規格認証」を取得するには、認定機関(サービスデザイン推進協議会)が指定する認証機関から認証を受ける必要があります。規格認証のランクによって合格するポイントが異なります。登録から開始し、星の数が増えるほど高ランクとなります。

紅認証:サービス向上の取組に意欲的なサービス提供者
★(金認証):お客さまの期待を超えるサービス提供者
★★(紺認証):独自の創意工夫が凝らされたサービス提供者
★★★(紫認証):お客さまの期待を大きく超える「おもてなし」提供者
※サービスデザイン推進協議会「各認証の定義について」より引用

登録にあたる紅認証は、自己申告制で規格30項目のうち15項目以上該当していれば、要件を満たすとされます。星マークのあるランクについては、第三者による審査を経て、ふさわしいサービス提供者であるかどうかが決定されます。星の数が多くなるほど問われる要件は厳しくなります。

消費者にも事業者にもメリットが多い制度

まだあまり耳慣れない「おもてなし規格認証」ですが、企業にとっても取得するメリットが多い制度といえます。今後「おもてなし規格認証」が浸透するに従って、サービス品質の見える化が加速し、サービス産業全体の質の向上が期待されます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Introduction

あわせて読みたい