1. 事業革新
  2. 2018.01.24

特産品・ブランドづくりで地域創生!アイデアが光る成功事例


地方の少子高齢化にともなう過疎化は、日本各地での懸念事項となっています。この問題を解消する上でも、地域の魅力づくりは大きな課題です。これまで当たり前にとらえていたものでも、アイデアを加えることで地域おこしになることがあります。

ここでは地域の魅力化をはかる特産品やブランドづくりを進めることで、地域活性化に成功している事例を紹介していきます。

豊かな水産資源を加工して商品開発に成功(沖縄県伊江村) 

沖縄県伊江村は、沖縄の本部半島北西に位置する人口約4500人の小さな島村です。本島からは日帰りが可能で、漁師体験プログラムや民泊なども行われています。

これまで目玉となる特産品がなかった伊江村では、伊江漁業協同組合が主体となって「地域のみんなで地域のためになる商品をつくる」というスローガンを掲げ、豊富に水揚げされるソデイカを原料とした特産品の開発に取り組みました。

そこで生まれたのが、「イカ墨」を使った商品の数々です。「伊江島おっかー自慢のイカ墨じゅーしぃの素」や「イカ墨ぎょうざ墨ちゃん」など、ユニークなネーミングにも工夫が見られます。

商品化までには処理技術の課題や価格調整など、さまざまな困難が立ちはだかります。しかし、漁協だけではなく民間食品業者や自治体、教育機関などが連携して島の活性化に取り組んだ結果、県内外のスーパーで販売されるほどの人気商品となりました。

「青いレモンの島」を打ち出しブランド化に成功(愛媛県上島町)

「青いレモンの島」というフレーズで村おこしを行っているのは、瀬戸内海の中央に位置する愛媛県上島町の岩城島です。レモンといえば黄色というイメージを一新することでブランド化を進め、皮まで食べられる安全な国産レモンとして注目を浴びました。

青いレモンの収穫は10 月から 12 月までの約3カ月間。日本国内であれば収穫の翌日には届けることができるという鮮度へのこだわりも、「青いレモン」の売りになっています。

商品開発においては、岩城島のレモンの特徴であるまろやかな酸味を生かしたドリンクや各種スイーツ、ジャムなど、さまざまなアイデアで商品化が進められています。また、レモンを飼料として育てたレモンポークの丼や、岩城島の給食で大人気の揚げささみのレモン煮など、青いレモンをつかったレシピを公開して展開を広げています。

「青いレモンの島」では他県出身者も多数働いており、Iターンの受け入れ体制にも各所から注目が集まっています。

地元食材を使ったジャムづくりで農家に貢献(山口県周防大島町)

地元の食材を使ったジャムづくりで起業し、地域おこしに貢献した例が山口県周防大島町にある瀬戸内ジャムズガーデンです。代表取締役の松嶋氏は、旅行で訪れたパリのジャム屋に魅力を感じ、創業を目指したそうです。周防大島は、柑橘類をはじめとした果実の栽培が盛んな地域であることも開店の決め手となりました。

添加物を加えず、旬の美味しさにこだわったジャムは、口コミで人気が広がっていきます。その一方で、観光客が途絶える冬季は売上が見込めないという課題も浮上しました。そこで取り組んだのが、冬季限定商品の開発です。ジャムとパンを同時に焼いて味わう「焼きジャム」はメディアで注目され、冬の定番商品となりました。

また、同社の取り組みとして注目されるのが地元農家との連携です。ジャムに適した果樹を育ててもらい、高く買い取ることで農家にも利益が生まれるビジネスモデルをつくりました。この仕組みによって、商品力の向上はもとより、島全体のブランド化や雇用機会の創出につながっています。

参考:中小企業庁「地域活性化100」
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H27/PDF/150617jirei1.pdf

地域の魅力づくりは資源の見直しから

地域の資源を見直し、魅力化をはかることで成功している事例はほかにも多数あります。これまで見過ごされていたものにも着目し、風土色豊かな特産品をいかに活用していくかが地域活性のカギとなります。今後さらに、魅力あふれる地域が増えることに期待したいものです。

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