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  3. 2018.02.20

中小企業は知っておくべき!「働き方改革」を支援する助成金


働き方改革というキーワードを耳にする機会が増え、自社でも取り組みたいと考える経営者が増えています。ところが、環境整備やITへの投資などにかかる資金の調達がネックになり、なかなか本腰を入れられないという声もあがっているようです。

ここでは、働き方改革実現に向けてぜひ活用したい、助成金制度を紹介します。

そもそも働き方改革とは?

「働き方改革」は、安倍首相が目指す、女性・若者・高齢者等、誰もが生きがいを感じられる「一億総活躍社会」実現の最大の鍵ともいわれる政策です。欧米諸国と比較して長時間労働となっている日本の労働環境を改革することで、一人ひとりが将来の展望を持つ余裕が持てるようになり、ひいては「一億総活躍の明るい未来」を切り拓くことになるとされています。

働き方改革の柱として掲げられている施策をいくつか紹介します。
・非正規雇用の処遇改善
・長時間労働の是正
・環境整備
・子育て・介護等と仕事の両立
・高齢者の就業促進

特に注目されているのが、雇用形態にとらわれず「同一労働同一賃金」を目指そうというもので、大企業を中心に福利厚生や教育訓練システムを同一化する動きがでています。また、残業時間の上限規制も具体的な数字を調整する段階となるなど、経営者にとっては耳の痛いことが多くなりそうです。

ただ、行政に先んじて働き方改革に取り組んだ企業では、離職率の低下や就労希望者の増加など、さまざまなプラス効果が出ており、少しでも早い取り組みを行うことが、これからの安定経営のカギを握るといっても過言ではありません。そして、このための助成金が充実しているのも、今なのです。

職場意識改善助成金(中小企業庁)

職場意識改善助成金は、労働時間の改善などを行う中小企業に対し、かかった費用の一部を助成するものです。現在は、「時間外労働上限設定コース」「所定時間労働時間短縮コース」「テレワークコース」など5つが設定されています。

例えば、時間外労働上限設定コースの場合、労務管理担当者の研修や周知のための活動、外部専門家によるコンサル、労務管理用ソフトウェアの導入・更新などの項目から1つ実施すればよく、いきなり労働環境を大幅に改善するような大改革を求められるわけではありません。小売業のPOS設置、飲食店の自動食器洗い乾燥機の設置なども含まれるため、多くの場所で何らかの取り組みがなされていると考えることもできます。

成果目標を達成すると経費の一部が支給されますが、その対象は機械購入費のほか、謝金・旅費・会議費・備品費など幅広いのも特徴のひとつ。助成額は対象経費の4分の3(上限50万円)となっています。未達成の場合でも、減額された助成金が支払われます。

条件など、詳細についてはこちらも参考にしてください。
厚生労働省:職場意識改善助成金
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120692.html

業務改善助成金(厚生労働省)

業務改善助成金は、事業所の最低賃金を引き上げるためのもので、事業所内最低賃金が1000円未満の中小企業と小規模事業者が対象となります。コースは5つあり、賃金の引き上げ額によって助成金の上限金額が異なります。

例えば、事業所内最低賃金が750円未満で30円以上の引き上げを実施する場合、助成金上限額は50万円。事業所内最低賃金が800円以上1000円未満で120円以上の引き上げを実施する場合、200万円となります。

助成金は、引き上げた人件費に充当するのではなく、生産性向上のための設備投資などにかかった費用が対象となります。POSレジの導入費用はもちろん、専門家によるアドバイス料や教育訓練にかかった費用なども対象となります。

賃金は、人材募集時の件数や水準に大きな影響を与える条件のひとつ。他社と横並びの賃上げをするのではなく、助成金を活用しながら大胆な賃上げをすることで優秀な人材を確保し、将来を見据えたさらなる改革を行うのも賢い選択といえるでしょう。

なお、この助成金は、過去に受給したことがある事業所でも再申請が可能です。

条件など、詳細についてはこちらも参考にしてください。
厚生労働省:業務改善助成金
http://www.mhlw.go.jp/gyomukaizen/html

地域が行っている施策も要チェック

今回紹介した助成金の他にも、地域によってさまざまな制度が用意されています。国のほか、各自治体が行っている施策を探すには、中小企業庁のミラサポを活用すると便利です。改革に必要な費用捻出が難しい中小企業は、ぜひ確認してください。

ミラサポ:施策マップ
https://map.mirasapo.jp/

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