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  4. 2018.02.22

クラウドファンディングで地域活性。注目された地域おこし事例3つ


インターネットを介して資金を調達するクラウドファンディングが、地域活性のきっかけになるとして注目を集めています。さまざまなサイトがリリースされており、2012年には、地域を盛り上げるプロジェクトに特化した「FAAVO」もスタートしました。なかでも注目を集めた事例を3つ紹介します。

林業再生で国産杉の工芸品を世界へ(宮崎県日南市)

宮崎県日南市で伐採される「飫肥杉(おびすぎ)」を商品化し、ニューヨークのギフトショーに出展するというプロジェクト。日南市の自治体職員とNPO職員などからなる「obisugi-design世界展開プロジェクトチーム」が起案者となっています。

ギフトショーへの出展は新たな販路開拓の一手段であり、目的はあくまで「林業復興を行うことで子どもたちに豊かな自然を残していきたい」というもの。支援コースは、5000円~30万円の5コースで、250万円を目標金額としてスタートし、達成率130%となる325万円の資金調達に成功しました。

プロジェクト終了後は海外向けの公式サイトを開設し、ギフトショーに出展。その様子は、支援者を対象とした報告会で伝えられました。

めがねの聖地にメガネストリートをつくりたい(福井県鯖江市)

国産めがねの95%を生産している鯖江市のメインストリートに、「タペストリーを飾ろう」というプロジェクトです。起案者となったメガネランド実行委員会は、以前より鯖江市を盛り上げる活動を行っており、ディズニーランドならぬ「メガネランド」を目指す提案をコンテストに提出。見事優勝を手にし、市の予算で実現が決定します。これを受け、市民をさらに盛り上げることを企画したいと立ち上げたのが、このプロジェクトです。

支援コースは、3000円から5万円の7コースで、目標金額を100万円に設定してスタート。最終的に、達成率315%となる315万8000円を集めることに成功しました。

この活動は、テレビや新聞、雑誌などでも取り上げられて注目度を増し、市と一体化した取り組みとして規模を広げています。コカ・コーラボトリングとのコラボデザイン自動販売機の設置や、オリジナルグッズの販売もスタートしており、さらなる拡大にも注目が集まっています。

駅前に「みんなの秘密基地」をつくりたい(東京都あきる野市)

秋川渓谷観光の拠点となるJR武蔵五日市駅前に、「東京裏山ベース」と呼ばれるシェアスペースをつくることを目的にスタートしたプロジェクトです。

東京裏山ベースは、地域おこしにもつながる拠点を作りたいという思いから起案されたもので、カフェや更衣室のほか、地域の観光情報や地域産品の物販も行うスペースを計画しました。駅前の空き物件を使い、発案者らがDIYで内装を整えていきましたが、資金不足を解消するためクラウドファンディングを活用しました。

支援コースは個人向けのものから企業対象のものまで12コースと多彩で、返礼品に施設割引券などを付けることで、実際に利用する機会をつくったのも特徴のひとつです。目標金額150万円のところ、達成率218%となる327万3000円を集めることに成功しました。

東京裏山ベースは無事オープンし、現在も様々なイベント企画をこなしながら利用者を増やしています。

地域のファンづくりなど相乗効果にも期待

クラウドファンディングは、地域活性を推進するうえでの資金源となります。同時に、その活動を通じて知名度が上がり、地域とのつながりやファンづくりにも役立つなど、相乗効果も期待できます。

近年のふるさと納税の盛り上がりからもわかるように、地域をサポートしたいと思っている人は全国に存在し、情報を欲しています。これらの人に効果的に情報を伝える手段のひとつとして、クラウドファンディングを戦略的に活用するのも有効な手段といえるでしょう。



追加参照ページ
https://meganelandsabae.wixsite.com/meganeland/blank-1

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Introduction

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