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  3. 2018.03.06

HRテックで人事はどう変わる?メリットと活用事例


人材マネジメントにテクノロジーを活用したHRテックが世界的に注目されています。アメリカではかなり導入が進み、日本でも楽天や日産などの大手企業が活用をはじめています。HRテックで人事はどのように変わるのか、そのポイントを解説します。

HRテックとは?

HRテックは、HR(Human Resource)× Technologyの造語です。テクノロジーの活用によって労務管理を簡略化することにくわえ、採用活動や人事評価、配置転換といった人事関連業務の最適化や効率化をはかるソリューションを指します。シリコンバレーだけでも120社を超える企業が開発を行っているといわれ、日本でも独自のアプリケーションがリリースされ始めています。

HRテックの活用が広まった背景には、クラウド化による初期投資の軽減やAIの発達による多様なデータの分析スピードが上がったことが挙げられます。また、スマホが普及したことで従業員が自ら情報を入力し、人事管理部門は手をかけずにデータを管理することが可能になりました。煩雑な労務管理業務を激減できるメリットも導入を後押ししています。近年では、ウェアラブルデバイスを使った健康管理まで行う企業も出ています。

HRテックの守備範囲はますます広がっており、これまでは一元管理が難しかった、採用にはじまる人事管理、評価、配属記録、健康管理、研修参加履歴とその成績情報にまで及びます。さらに、AIを活用することで、戦略的な配置転換やストレス状況のコントロール、退職予測までも行うほどになっており、今後はさらに踏み込んだ活用が期待されています。

HRテックを活用するメリット

さまざまな可能性を秘めたHRテック。導入するメリットをいくつか挙げてみましょう。

・求人から採用までのプロセスを効率化
・適材適所の実現による組織の活性化
・離職防止

求人・採用に関わる業務は膨大で煩雑な作業を積み重ねなければなりません。ここにHRテックを活用することで、必要なデータや選考状況を効率的に管理することができます。採用者については、保険や年金の手続きを含め、その後の人事記録として活用することが可能なシステムもあり、応募からの一連の流れを人事記録として残すことができます。

また、企業が成長するためには、最適な人員配置を行って組織全体のバランスを俯瞰することに加え、個人の能力判断や希望を考慮する必要があります。これらを踏まえた的確な提案を行えるのも、HRテックが重用される点のひとつです。

さらに、AIを活用することにより、退社リスクの高い社員を客観的に見つけ出し、早期に対応することも可能になります。これまで人の感覚に頼りがちだった人材マネジメントをHRテックがサポートするメリットは実に大きいのです。

すぐに使える日本版HRテック3つ

ここからは、日本でも活用が広まっているHRテックの一例を紹介します。

●Wantedly(ウォンテッドリー)
採用広報を目的とし、企業と応募者をSNSでつなぐサービスです。採用担当者と就職希望者が直接メッセージをやり取りできるほか、共通の知り合いを確認するなど、一般的なSNSと同じ感覚で活用できるのが特長です。

近年は、電話が苦手なうえにメールを読む習慣がない学生も増えており、Wantedlyの活用は円滑にコミュニケーションをとる手段のひとつとして双方にメリットを与えています。

●jinjer(ジンジャー)
採用・勤怠・人事管理をシームレス管理する、人事のためのプラットフォームサービスです。勤怠管理・労務管理・採用管理・人事管理があり、単独での導入はもちろん、連携させて使用することもできます。

人事管理機能で、マネジメントからストレスチェック、教育・研修に関する情報を一元管理します。主観に頼りがちだったデータを数値化・可視化することで、モチベーション下降社員の抽出や効率的な配置を行うなど、人事戦略に役立てることができます。

●カオナビ
社員の顔を一覧で管理できる人事評価サービスです。企業が一定の規模になると「名前と顔が一致しない」ということも起こりがちですが、このシステムを活用することで誤認を防ぎ、スピーディな人材把握に役立ちます。

評価項目の設定やフローは自在に作成したうえで自動化できるほか、評価の甘辛調整も一覧化でできるため、公平感を保つことが可能です。結果はグラフなどで見える化でき、有効な人材活用に応用できます。

今後さらなる進化に期待されるHRテック

これまで多くの時間や手間がかかっていた人事領域で、効率化が期待されるHRテック。人事担当者の肌感覚で取り組むことも多かった離職防止や従業員満足につなげる行動など応用範囲が広く、客観的な人材マネジメントによる企業力強化ができるツールとして、ますます期待されるIT技術です。

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