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  3. 2018.04.11

アジア女性はシミより毛穴が気になる?海外で売れている日本製化粧品


訪日外国人が購入するものとしてよく聞かれる日本製の化粧品。観光客だけでなく、アジア各国で定評があり、愛用を続ける女性も増えているといわれています。ここでは、アジア諸国における日本製化粧品の市場動向と人気の理由を紹介します。

日本製化粧品はアジア圏を中心に輸出額が大幅に増加

日本化粧品工業連合会が財務省貿易統計をもとに行った分析によれば、日本製化粧品は輸出、輸入ともに長年にわたって増加し続けてきました。美容液や香水、シャンプーなど化粧品関連16ジャンルの数字を合算した輸出額は、2016年に前年比28.8%増の2676億円。2014年以降、前年2ケタ成長が続いており、2013年の1359億円から倍増しています。2015年には輸出金額が急増し、初めて輸入金額を上回る結果となりました。

主な輸出先はアジアの国々で、全輸出額の88%を占め、なかでも急進しているのが香港と中国です。2016年には香港向けの輸出が全体の32%を占め、次ぐ中国は20%。どちらも2014年から大きく伸びており、約2倍に成長しています。これを受け、資生堂やコーセーなどの国内化粧品メーカーは、日本国内での生産力を増強する動きを見せています。

この背景には、訪日時に日本の化粧品を購入した人やお土産として手にした人が、その後も購入を続けていることが大きいと考えられています。観光庁の調査によると、訪日中国人の7割が日本の化粧品を購入しており、帰国後も5割がリピートしているという調査結果もあることから、品質の高さが継続的な人気につながっていることがうかがえます。

アジア女性に売れた日本製の化粧品は?

アジアに特化して日本化粧品の海外展開を行う多言語口コミプラットフォーム「COSMERIA(コスメリア)」を運営する株式会社プラネティアは、日本の化粧品ランキング「COSMERIA of the Year 2017」を発表しました。これは、アジア女性10万人が選ぶ化粧品大賞で、口コミの評点や数、売上、モニターアンケートなどの統計から総合的にランキングしたものです。アジア女性のリアルなニーズが反映されているといえるでしょう。

年間最優秀賞「Best Japanese Cosmetic Platinum」を獲得したのは、CRE CHEZ Pore Gommage Paste PL(株式会社エストロワ)。鼻専用ゴマージュペーストで、海由来の吸着成分とこんにゃく由来のツブツブを配合しており、週に一度ペーストを塗って洗い流すだけで、鼻の毛穴の汚れや余分な皮脂を除去するものです。

「Best Japanese Cosmetic Gold」 を獲得したのは、Plus Pure VC25(株式会社ファヴールマルシェ)。両親媒性の溶媒を使ったA-PVC設計と呼ばれる独自技術により、高濃度(25%)に配合したピュアビタミンを肌の奥に浸透させる美容液で、肌トラブルを解消へと導きます。

「Best Japanese Cosmetic Bronze」となったのは、CRYSTAL Peeling Gel(株式会社アローゼ)。角質除去商品として2006年から発売されており、一度の使用でも効果を実感できると定評があり、安全性の高さも評価されている製品です。化粧水や美容液の浸透を良くするという特性があり、リピート率が高く、長い愛用者が多いのも受賞の理由となっています。

「Best Skin Care in Vietnam Platinum」となったのは、skincare soap natural otoha - apis
(株式会社アピスファーマシー)。アピス薬局の薬剤師が開発に携わったという無添加石鹸で、肌の敏感な人や子どもでも安心して使うことができるという口コミもみられます。

「Best Skin Care in Vietnam Gold」は、A.M.A All in One Gel Skin Essence(株式会社ビーエーティー 美健創造研究所)が受賞。肌をトーニングしてくれる新発想の美容液で、たるみやシワ、毛穴の開きといった肌悩みを持った人に支持されています。美白と保湿の有効成分も配合されています。

アジア女性が化粧品を選ぶ際のポイントは?

株式会社プラネティアは、アジア4カ国(日本、台湾、ベトナム、マレーシア)の女性を対象に、「化粧品に関する意識・実態調査」も行っています。

これによれば、「1カ月に化粧品にかける金額」でもっとも多かったのは、各国ともに『1000~5000円未満』。日本はアジア各国に比べて年収が高いことを考えると、他国の女性は日本人女性より高い割合で化粧品を購入していることになります。化粧品に対する関心の高さをあらわしているといえるでしょう。

日本の化粧品を選ぶ理由を見てみると、『アジア人の肌に合っている』『口コミによる評価の高さ』と回答した人が、どの国も2割を超えていました。また、日本以外では、『品質』と回答した人も多く、アジアに共通する日本製品への信頼感が高評価につながっていることを裏付けています。

肌悩みを見てみると、日本では『シミ・そばかす』が20.3%で1位となっていますが、台湾・ベトナム・マレーシアでは、『毛穴の黒ずみ・角栓』がもっとも多く、台湾38.2%、ベトナム26.9%、マレーシア29.9%でした。日本女性が美白に対する意識が高いのに比べ、他のアジア女性の悩みは違っていることがわかります。化粧品メーカーがアジアに販路を広げるときには、この違いを把握しておくことも重要になりそうです。

SNSや口コミの拡散を意識した販売戦略が鍵に

化粧品を海外で販売する場合には、リピート購入につなげることが重要なポイントといえます。口コミを重視する傾向が強く、SNSでも広がる可能性が高いことを鑑みると、わかりやすい効果に着目した製品開発も大切な要素といえるでしょう。

化粧品分野は「メイド・イン・ジャパン」の品質への評価が高いため、今後も伸びが期待されています。海外販路の拡大を検討する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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