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  4. 2017.07.25

日本企業の海外進出が増えている国は?自社に合った進出国を見つける基準とは


販路拡大や価格競争に勝ち抜くための生産工場の設置など、世界を視野に入れた施策を展開する日本企業が増えています。

海外進出を検討する際に重要となるのが、どの国で事業展開するかということです。現在、日本の企業が注目する国はどこなのか、ランキングを参考にしながら、進出国を選ぶ際のポイントをみていきます。

日本企業が現地法人を増やしている国ランキング

海外ビジネスを始める上で欠かせないのが、事前の情報収集です。

その国の動向を調べることとはもちろん重要ですが、すでに海外進出をしている日本企業が選んでいるのはどの国かを知ることで、事業環境や将来性の参考にすることができます。

東洋経済ONLINEで公表されている「日本企業が現地法人数を増やしている国」(リンクはこちら)のランキング参考に、注目すべきポイントをみていきます。ランキングは5年前と比較して増加率が高い順位となっています。

1位 ミャンマー(855%)
2位 カンボジア(217%)
3位 トルコ(100%)
4位 メキシコ(93%)
5位 ベトナム(84%)
6位 インド(65%)
7位 インドネシア(61%)
8位 ロシア(44%)
9位 ブラジル(43%)
10 位 デンマーク(41%)

出所:「海外進出企業総覧(国別編)2017年版」(東洋経済新報社)

このデータは、2011年10月と2016年10月を比較したもので、ミャンマーでは、2011年には11社しかなかった現地法人が、2016年には105社になっています。
約9倍に激増しているのは驚異的な伸びであり、それだけ注目度が高いことを示しています。
他にもASEAN各国が上位にランクインしており、高い経済成長を見せるこれらの国への注目度の高さがうかがえます。

ミャンマーと2位のカンボジア、5位のベトナム、すでに多くの日本企業が進出しているタイは、南部経済回廊と呼ばれるプロジェクトが進行中で、完成すればこれらの国が高速道路で結ばれます。

相乗効果による、さらなる経済発展とグローバル化への期待が表れている結果とみることができます。

海外進出国の検討は、目的を明確にすることから

一口に海外進出と言っても、その目的は企業によって様々です。

例えば中国はコストの安い生産拠点としての役割は終えつつあるという見方が濃厚ですが、市場として見るのであれば魅力ある国といえます。
海外進出計画を考える際には、目的は何なのかを最初に整理し、候補地を選んで情報を収集することが重要となります。

目的の例を挙げながら、どのような観点で進出国を選ぶべきかを見ていきましょう。

・新たな市場を開拓して販路を拡大したい
経済成長率が高い国であっても、販売したい商品の需要が見込めないという場合もあります。まずは自社の商品が現地でどのくらいのニーズがありそうかを調査するところから始める必要があります。大きく展開する前に、ECサイトなどを活用した販売提携から始めてニーズを把握していくという方法もひとつです。

・生産コストを削減するために、人件費の安い国で現地生産したい
現時点では、日本に比べて人件費が安い国でも、実は年々賃金が大きく上昇していることがあります。単純な金額の比較ではなく、投資回収までの期間と賃金上昇の予測を比較しながら、長期的な視野で慎重に検討していくのが得策といえます。

・能力の高い人材を活用し、ソフトウェアの開発を行いたい
国によっては、豊富な人材を確保できることもありますが、日本に比べて勤務時間が短く設定されていたり、転職志向が強いために、高給を出さなければ人材が流出してしまう可能性もあります。労働環境や仕事への考え方、文化的背景なども確認しておく必要があります。

また、一見魅力的に見えても、必ずしも優位なビジネス展開ができるとは限らないケースもあります。

・法規制により、そのビジネスを行えない
・外資規制があり、進出できない
・政治が混乱しており、先行きが不透明
・労働者の質が低い
・人件費が高騰し始めている
・物流に問題がある
・インフラが整備されておらず、駐在員を派遣できない

海外では日本の常識が通じないことは珍しくありません。進出国を絞った段階で十分な調査を行い、冷静な判断をする必要があります。

国内でもある程度の情報収集は可能で、コンサルタントを活用したり、販売パートナーと提携したりといった方法で乗り越えていくことも可能です。ただし、最終決定の前には現地に出向き、十分な現地調査を行うことは必須と考えておきましょう。
後悔や失敗のない海外進出のためには、十分すぎるほどに準備をする必要があります。

海外進出の目的によって魅力的な国は変わり、その後の展開にも大きな影響を与えます。
まずは何の目的で海外進出を考えているのかを明確にし、それに沿った情報収集を行うことが重要です。調査は入念に、最後は現地に足を運んで判断するようにしましょう。

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