1. 海外進出
  2. 海外展開手法
  3. 2017.09.04

越境EC初心者が押さえておきたい、配送・決済・知識不足のリスクを回避する方法


慣れている国内販売でも、時にトラブルは発生するものです。
さらに越境ECの場合には、国内販売にはない、乗り越えなくてはいけない多くの課題があります。

中小企業でも比較的参入が容易になった越境ECですが、知らなかったでは済まされない事態が起こることもあります。知識不足によって大きなトラブルに見舞われるまえに、未経験者が陥りがちなリスクと回避方法を確認しておきましょう。

公的機関を利用して貿易実務の知識不足によるリスクを回避

貿易実務では各国で異なる輸入規制への対処や各種書類を用意する必要がありますが、自社で貿易実務を任せられる人材を確保するのは難しいのが現状です。
素人が一夜漬けで学んだ程度では、国際ビジネスには通用しません。
思いがけないトラブルや損失を防ぐには、事前に専門家に相談することが大切です。

海外事業をサポートする専門企業の委託という手段もありますが、その料金は決して安くありません。
そこで頼りにしたいのが、中小企業の海外進出を支援する公的な機関です。

ジェトロや商工会議所では海外展開の支援を行っており、相談窓口もあります。
貿易に関する課題の解決方法や、書類作成のサポート、アドバイスを実施しています。

ステップ別にまとめられた海外ビジネスの手引書や、海外展開を行った企業が遭遇したトラブルの事例など、今後の参考となる冊子の提供も行っています。
海外の消費者に商品を販売する際にも、通関や関税、現地の消費税など知るべきことはたくさんあります。
体系的に学べるセミナーも随時開催されているので、関連する機関の情報をチェックしてみると良いでしょう。

■東京商工会議所
「海外ビジネスガイドブック」
「海外ビジネスワークブック」

自社に合った発送方法を選んでリスクを避ける

海を隔てた荷物のやりとりは、何かと不安がつきまといます。
納期通りに届かない、破損による損害が出たなど思いがけないトラブルに見舞われないよう、自社に合った発送方法を選択することが大切です。


海外に商品を発送する場合には、直接個人の消費者に送付する方法、提携事業者の海外物流拠点を経由する方法、現地に物流拠点を確保して消費者に配送する方法の3つが考えられます。

ここでは越境ECで一般的に利用されている、国際宅急便について紹介しておきましょう。



●EMS国際スピード郵便(日本郵政)
郵便局で手軽に手配でき、スピーディーな配送が特徴です。
30kgまでの荷物を120か国以上に届けられ、追跡システムが利用できる他、最高200万円を限度とする実損額が賠償されます。
料金は1,400円からで、燃料サーチャージもかからず手頃な料金で利用できます。

●DHL国際エクスプレス(DHLジャパン社)
220ヶ国以上の取扱国があり、EMSが未対応の大型の荷物もスピーディーに配送できます。
申告価格を上限に、AIU損害賠償保険に加入するので、万が一の場合も安心です。
オンラインツールも充実していて、発送書類の作成や荷物の追跡などが手軽に利用できます。

海外への発送は輸送経路が長いため、海外の配送業者に手荒く扱われる可能性もあります。
特殊な製品の場合には、梱包材を提供してくれる運送会社に打診してみるのも一つの手段です。


配送会社でも補償制度を付帯しているサービスはありますが、商工会議所で提供している貿易保険についてもチェックしておくと、色々なケースに対応できます。

決済方法を工夫してリスクを回避

配送とともにトラブルが起きやすいのが、決済関連です。

国によって主流の決済手段は異なりますが、国際的に多く利用されているのは安全性が高いといわれるPayPalです。日本国内の通販ではまだあまりなじみがありませんが、国際的な決済方法としては一般的であり、 Alibaba.comでは、銀行送金、もしくはPayPalを使う企業が99%です。

PayPalは第三者支払サービスのひとつで、利用者がクレジットカードを事前登録しておくことで、双方の安全を担保します。都度クレジットカード番号を入力しなくて済み、情報流出の観点からも利用が推奨されています。

国際取引においてはトラブルを最小限にするため、消費者に合わせた決済手段を用意し、安全性の高い方法を選ぶことがポイントといえます。

また、代金未回収のリスクを回避するために、初回取引は原則前金100%をおすすめします。
BtoBであっても、売掛をするのは安定した固定客となり、信用関係が確立してからでも遅くありません。

事前に知識を得てトラブルを防ぐことが大切

海外進出においては実務対応の良し悪しが自社の利益、取引先の信頼に大きく関わります。
実際の取引が開始してから、問題が山積するようではその時点で事業が滞ります。
貿易実務、配送、決済は、海外販売で必ずクリアしなければならない課題です。
事前にしっかりと知識をインプットして、着実な一歩を踏み出していきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Introduction

あわせて読みたい