1. コラム
  2. 海外物流
  3. 2017.09.14

DHLの新施設「東京ゲートウェイ」にお邪魔してきました!


※画像はイメージです

ビジネスで海外と商品・書類のやり取りをするときによく使われるDHLの国際エクスプレス便。

当日集荷したものを当日中の貨物機に乗せ、翌日もしくは翌々日には世界のほとんどの主要都市に到着するほどのスピードが特長ですが、実際にどのような仕組みで荷物が配送されているかを探るべく、DHLの物流施設にお邪魔してきました。

2万㎡もの広さをもつ最新鋭物流拠点「東京ゲートウェイ」

2016年6月に90億円を投じて作られたこちらの施設は、数多くの物流倉庫が立ち並ぶ新木場にあります。新木場という土地は名前どおり木材の町で、駅に降り立つと木の香りが漂ってきます。

駅から車で5分程度いくと、真新しい大きな倉庫と目立つ赤と黄色の看板が見えてきました。

敷地面積は2万㎡。以前ゲートウェイとして使われていた施設の約2倍の広さだそうです。

建物内への入場には身分証明書が必要で金属探知機のゲートをくぐるため、エントランスはまるで空港の保安検査場のよう。チェックを終えたあと、まずはスライドを見ながら施設全体の説明を聞かせていただきました。

エクスプレスサービスとは、フォワーダーと呼ばれる貨物利用運送事業者を使う場合とは違い、送り主から送り先まで一貫してひとつの輸送業者が行うもので、納入までのスピードが速いことが特長です。

DHLエクスプレスのサービスは、発送指示、輸入書類の作成・申請などはほとんどオンライン上で行うため、荷物が集荷されゲートウェイについた時点ですでに書類審査を終えており、あとは仕分けして積み込むだけという状態のため、より早いスピードで貨物機へ搭載することが可能です。

人にも荷物にもやさしい荷積・荷卸コンベア

スライドでの説明が終わると、いよいよ倉庫内に潜入!まずは1階の荷積・荷卸エリアから。

エリアに入る前に足元に気を付けるよう注意されたのですが、というのも床には無数のローラーが埋め込まれており、重い荷物も床を滑らせて、時には一人でも運べるような工夫がしてあるためです。

2m以上もある透明の大きなコンテナがエリア内にいくつか置かれていましたが、床のローラーのおかげで基本的には1人で運べるのだそう。

※画像はイメージです

またそのコンテナから荷物を取り出す際、うっかり高いところから落としてしまうということがないよう、コンテナを置いた床自体が一部沈みこむ仕組みになっており、作業しやすい高さで荷物を取り出せます。

荷物を取り出した後はベルトコンベアに乗せて自動仕分け場へ運ばれるのですが、ベルトコンベアにも高さを調節できる機能がついており、重い荷物を持ちあげて腰を痛めてしまうという事故も起こりにくいようになっています。

 ベルトコンベアのスピードは速いのですが、貨物への衝撃を和らげるため、分岐の手前で減速するようになっており、高速かつ慎重に仕分けできます。

配送地域ごとの仕分けやX線検査もすべて自動化

次に3階の、仕分けを行うフライヤーインダクションエリア、自動X線検査機エリアに進みます。
フライヤーとは書類のような薄い荷物のこと。
フライヤーを一部ずつベルトコンベアーに流すとコンベアーが自動的に速さを調整し、セルと呼ばれる仕分け1単位ごとの台に1部ずつ自動的に乗る仕組みになっています。

これは実際に、デモンストレーション用の箱を使用し作業をやらせていただいたのですが、セルに書類が1つ1つ吸い込まれるように乗って運ばれていくのが爽快でした。
このオートソータは省電力化されており環境への配慮も徹底されているのだそうです。
仕分けはすべて自動化されており、セルに乗せられたフライヤーに貼られたラベルで行き先を機械が読み取り、自動的に行き先別に仕分けます。最終的には配送する地域ごとのシューターに入ります。

人が手作業で行うのはシューターで受け取った書類が満杯になった袋を取り換えるだけ。とはいえ、たくさんの配送先にものすごいスピードで書類が入っていくため、袋を取り換えるだけでも忙しそうです。

人の目で館内の状態や荷物の安全をチェックする管理室

3階では自動検査で疑いがもたれた貨物を人の目でチェックするX線検査画像集中管理室や館内の異常をチェックする管理室などを見学。

X線検査画像とは空港の手荷物検査で検査官が見ている「あの画像」のことです。
セキュリティ上危険物と判断するポイントなどの詳細は教えてもらえなかったこともありますが、サンプル画像を見てもそこまでハッキリ写っているわけではないので、それが何なのか素人目には見分けがつきません。
X線画像を見分けるためのトレーニングプログラムがあり、それを受けるとだいたいのものは一目で見分けられるようになるのだそうです。


集中管理室では倉庫内のすべての機械の状態や200台以上もあるセキュリティカメラの画像が、大きな2つのモニターに表示されていました。
セキュリティやシステムの状態に異常を感知すると異常のある場所が赤く表示され、その場所のセキュリティカメラを拡大して表示できます。何かトラブルが起きたとき、そこを担当しているのがどの従業員でどういう状態なのかを一目で把握できるようになっているんですね。

※画像はイメージです

個人的に一番気になったのが集中管理室に行く途中で見かけたマッサージルーム。

従業員の方が気軽に疲れた体をケアできるよう設置しているとのことですが、30分100円という破格の料金!思わず案内してくださる方に「30分100円ってめちゃくちゃ安くないですか?」と聞いてしまいましたが、「見学に来られた方が一番興味を持たれるのがマッサージルームなんですよね…」とのこと。

働く人にも貨物にもやさしい工夫がされたこの物流拠点から、世界各国へ日本の製品が運ばれています。
アリババを使って海外取引先を見つけた中堅・中小企業のお客様も、軽いものや小口の製品を海外へ送る際にはDHLを多く使っていますが、お客様から集荷された商品がどのように仕分けされ、海外へ送られるのかを間近で見ることができ、もっともっと日本の製品をたくさんの国々の人に知ってもらいたいという想いを強くしました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Introduction

あわせて読みたい