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  3. 2019.07.05

グローバルトレーディングをもっと身近に~Shippio社の紹介


国際物流における輸出入業務は、まだまだアナログ的で、手続きが複雑で分かりにくく、書類の山と格闘せねばなりません。しかし、国際物流のデジタル化に果敢にチャレンジする企業があります。

今回は、「輸出入をもっと身近に」をミッションに、国際物流のデジタル化に日々取り組んでいる、株式会社Shippio佐藤孝徳社長よりお話をうかがいました。(聞き手、中小企業診断士 横山剛史)

グローバルトレーディングを身近に

─ どの様なサービスを提供していますか?

佐藤:社名と同じクラウド輸出入管理システムShippioは「グローバルトレーディングをもっと身近に」をミッションに、インターネット上でラクに輸出入の手配と管理ができる日本初のデジタルフォワーディングサービスです。利用者は、国際物流の見積もり・発注・貨物のステータスと必要書類の管理・請求書管理を、一つのダッシュボード上で行うことが出来ます。Shippioを活用しながら、専門家による商材や相手国に合わせた個別アドバイスにより確実にDoor to Doorで貨物をお届けします。
さらに、これから輸出入をお考えの事業者様に貿易ノウハウを学ぶセミナーを開催しています。


─ 多くある国際物流サービス会社のなかで、御社が選ばれる理由は何でしょうか?

佐藤:二つあると考えています。
わかりにくい輸出入プロセスを一目で把握することが出来る「見える化」されたシステムと、使いやすいサービス価格帯です。特に前者は社内に専属のエンジニアチームがおり、常にプロダクトの改良をしていますので、今後も検索機能やトラッキング機能がどんどん追加されていく予定です。また、後者については特に中小の事業者様を中心に、「これまでの価格よりも値段を抑えることが出来た」という声をお聞きします。
航空貨物便ですと2019年2月からANAグループのANA Cargo、OCSと提携し我々としての物流調達力の強化にも努めています。


─ 一般的に小規模輸出に使われることの多い、日本郵便EMSやDHLと比較して違いを教えてください。

佐藤:EMSやDHLはそもそも小型の荷物(宅配便のようなイメージ)に特化したサービスであり、送れないものも沢山あります。我々はフォワーダーとして幅広い商品を取り扱っています。例えば加工食品、ワインや日本酒といったアルコール類、家具や雑貨などのかさばるもの、あるいは最近少しずつ日本でも将来の移動手段として注目を浴び始めた電動キックボードの取り扱いもあります。こういった多種多様な貨物について我々のシステムを使って手軽に輸送手配・管理が出来ることが強みです。

国際物流のデジタル化に挑む

─ どのような経緯でこのサービスを開発したのですか?

佐藤:私と共同創業者の土屋はもともと三井物産で約10年勤務していました。入社後しばらくして、北京駐在になりました。日本では、大手商社のサラリーマンは安定した職で将来安泰という雰囲気もあります。しかし、実際に中国ビジネスを肌身で触れ、事業のスピード感、同年代の人間がどんどん会社を興す起業家マインドなど、中国経済のエネルギーに刺激されたのが起業の動機ですね。

インターネットやスマホの発達により、個人や中小組織のエンパワーメントは、小口化といった形で少しずつ物流領域に影響を及ぼし始めているな…と感じ、これまで電話・メール・ファックスといったコミュニケーションが主体だった国際物流分野のアップデートに挑戦して、日本中の誰もが輸出入に手軽に取り組める世界を実現していこうと考え、2016年に創業してShippio(シッピオ)というサービスの開発に着手しました。


─ どうやって高い専門性を持つ社員さんが集まったのですか?

佐藤:最初は、資金もなければ、現場実務のノウハウもありません。それでも事業開発やプロダクト開発と平行して、国際物流に関連する情報発信をツイッターに投稿したりすることで賛同してくれた専門性の高い社員や投資家が、だんだん集まってくれました。
(佐藤氏は物流太郎@LOGITARO1のツイッター名で7,000人以上のフォロワーがいます)


─ 社員である通関士の大田さんはもともとツイッターのフォロワーだったそうですね

大田:はい、通関士としてローカルの老舗物流会社で、国際物流の現場経験を積んできました。国際物流会社の業界は、官公庁への手続きが大半を占める特性上、どうしても前例踏襲主義になりがちです。その手続きはアナログ的で属人的に仕事を進めざるを得ない…このような仕事の環境に、私は将来の夢が持てませんでした。例えばIT業界ならGoogleなど夢のある会社が存在するのにそれがない。そんな思いを抱いていたところ、佐藤社長のツイッターに共感しました。

ある日、『泥臭い現場経験が3年程度ある人を求めている』という発信を見て、すぐにコンタクトを取り入社しました。会社は、服装や勤務時間もそうですが、年代の近い仕事仲間と自由な雰囲気があり、社員の半分を占めるシステム開発担当とのコミュニケーションも良く、国際物流のデジタル化に向かって夢を持って仕事ができて本当に楽しいです。


─ 開発で特にご苦労された点は何ですか?

佐藤:船会社や相手国による書類や手続きの違いに対応しつつ、ユーザーにわかりやすいインターフェースを実現することが大変でした。当社は、他の物流企業ではあまり見ないデザイナーやITエンジニアを有しており、独自のプロダクト開発力を活かして順次機能の追加・拡張をしていく予定です。少しでも皆さんにとって使いやすいサービスになるように日々取り組んでいます。

Shippioの始めかた

─ 輸入実務をしていると、とにかく書類の山に泣かされます。あっち、こっちに連絡した挙げ句、FAXを紛失してお客さんとトラブルなんてことも・・・今の業務にそのままShippioを取り入れることは可能ですか?

佐藤:はい、可能です!まず、弊社のセールスチーム・オペレーションチームがお客様の状況をお聞きします。その後、ユーザーの皆様がShippioを使ってどのように効率のよい輸出入業務を行なっていくのか、具体的にアドバイス致します。


─ では、初めて輸出入するような顧客については、どのようなサービスを提供していますか?

佐藤:Door to Doorで貨物が無事に到着するよう専用のオペレーターが伴走させて頂きます。
実例を挙げると、日本酒の輸出をお手伝いした時には、相手国毎の基準に合わせて製品に貼付するラベルの記載内容を提案するなど、規制を一つずつクリアしていきました。輸出入の手配はもちろん、国内や輸出先の規制に対応することも重要です。我々は、クラウドサービスだけではなく、商社マンや通関士として培ったノウハウを活かして、Door to Doorで貨物が届くようにご支援できる強みがあります。


─ 導入コストはどのくらいですか?

佐藤:現在、我々にフォワーディング業務を発注頂いている方々には無料でシステムの導入・ご利用を頂いております。クラウドサービスを提供していますが、あくまでフォワーディング業務が主体でそのツールとして提供しているためです。「小規模に事業をしている企業様や輸出入を始めたばかりの事業者様を応援したい。」という思いがあり、フォワーディング料金も安いと好評を頂いています。

これからの事業展開~私たちと一緒に輸出入を始めてみませんか。

─ これから、どの様な事業展開をお考えですか?

佐藤:国際物流のデジタル化取り組んでいきます。物流業界の人不足が顕在化してきた中で、人とソフトウェアをうまく組み合わせて国際物流という産業のアップデートをしていきたいと思っています。


─ 特にどのような企業にお勧めしたいですか?

佐藤:輸出入の初心者、あるいはこれまで実験的に輸出入をしてきたけど、本格的にビジネスにしていきたいという方をご支援させて頂きたいと思っています。またセミナーや勉強会も定期的に実施していますので、ぜひ足を運んで頂けたら嬉しいです。
 

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より簡単で安全な輸出入のプラットフォームを提供する株式会社Shippioは、2019年4月にアリババジャパングローバルB2Bサービスの海外輸送パートナーとして認定されたことで、出展企業様は海外輸出入の取引において特典を受けることが出来るようになりました。
詳しくは、Shippo社ホームページ(https://www.shippio.io/)もしくは、下記セミナーにお越しください。

以下日程を用意しています。お申込みはこちらから
【セミナー日程】
愛知県(名古屋) 7/25(木)  14:00-16:00
神奈川県(横浜) 8/29(木)  14:00-16:00
大阪府(本町)  10/10(木)  14:00-16:00
 
テーマは、「テクノロジーが貿易を変える!デジタル時代の新しい海外進出方法」です。
・展示会には出展しているものの、なかなか商談には繋がらない
・海外の顧客にどうアプローチすればいいのか分からない
・煩雑な貿易事務をどう効率化すればいいか分からない
とお悩みの海外事業責任者や経営者の方は是非ご参加ください!

【当日のプログラム】
14:00-15:10
 海外販路開拓のポイント -なぜあの地元企業が海外で成功しているのか- 
 アリババ株式会社 グローバルB2B事業部マネージャー 江村謙

15:10-15:40
 なぜ今『国際物流×Tech』なのか -世界のトレンドから-
 株式会社Shippio Sales事業部 小栗圭介

15:40-16:00
 名刺交換会×Shippioサービス体験会

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横山 剛史/株式会社プロデューサー・ハウス

執筆者紹介文:

株式会社プロデューサー・ハウス ライター、コンサルタント
東京都中小企業診断協会 城北支部
板橋診断協会
東京都中小企業診断協会アグリビジネス研究会所属

運送業・酪農業の経営改善を専門とするコンサルタント。

論文「中小トラック輸送業者の収益改善3ステップ」平成30年度城北支部優秀賞を受賞
講演「飼料の物流」など多数
お問い合わせ先 株式会社プロデューサー・ハウス Web:http://producer-house.co.jp/ Mail:info@producer-house.co.jp

Introduction

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