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  3. 2019.01.25

グローバル化による問題を解決する!社内で有効な異文化コミュニケーションとは?


世界に進出するための企業のグローバル化や労働力確保のための外国人労働者の雇用拡大が日本全体で進んでいます。
文化が異なる国の人と仕事をする機会がこの先もっと増えていくことが考えられますが、価値観やコミュニケーション方法の違いをお互い理解し、対応を学んでおかないと社員同志のトラブルに発展する可能性もあります。今回は、ビジネスにおいて外国人社員とスムーズに協働するためのコミュニケーション方法について探っていきます。

海外からの人材

2018年6月、安倍首相は労働力確保のために「2025年までに50万人超の外国人労働者の受け入れを目指す」と発表しました。厚生労働省によると、日本における直近外国人労働者数は急速に増加し2017年時点で約128万人、前年比18%増という結果となりました。
日本では、働き手である生産年齢人口が減少傾向にあり外国人材で賄おうとする動きや、海外に販路を拡大するためにグローバル企業として外国人材を採用する動きが進んでいます。
外国籍やバックグラウンド・文化の異なる人たちと協働する機会が日本全体で増えていると言えます。

異文化の恩恵と壁

「はたらこねっと」が行った「外国人と一緒に働くコミュニケーションの取り方」についての調査によると、海外からの労働者と共に働いたことがある人は60%と半数を超えています。

その中で外国人と一緒に働くメリットとして挙がったのは、
・意見をはっきり言う姿勢は業務の効率化に繋がる
・意見を言ってくれることで、新しい角度からの発見になる
・学ぶ意欲や働く意欲が触発された
・海外からのお客様への対応がスムーズにできた
といったもの。その他、語学勉強や海外からのお客様対応時に心強かったと言う意見もありました。

一方、デメリットとしては、
・意思疎通がスムーズにできない
・仕事に対する価値観が違う
・文化や生活習慣の違いからお互いストレスを感じてしまう
・意見の主張が強く、コミュニケーションが取りづらい
など、やはり文化が異なるからこその問題が多く挙げられました。

社内で起こり得る異文化間の問題とその解決方法

上記で挙げられた問題について、具体的にはどのような問題があったのでしょうか。起こった問題をどのように解決したか、実例を見てみましょう。

意思疎通がスムーズにできない

意思疎通の問題は、言語が使えないかコミュニケーション不足が原因で起こります。言語が通じないと言う場合は、日本人社員と外国人社員に双方向の研修制度を設けるか、会社側が言語学習費の一部負担をする、自治体やNPOを活用した言語習得の機会を設けるといった、互いの言語による壁をなくす施策があります。

意見が多かったのは、「丁寧に説明して理解を得たと思っていたが、実は伝わっておらず後にトラブルとなった」というケースでした。
あるコンビニエンスストアでは、言葉だけでは伝わりにくいとしてイラストなど視覚的情報を用いて説明に工夫をしています。相手の言語レベルに合わせ説明の工夫も必要ですが、仕事を進めるためには「理解し合う言語対策」と「理解をしたか確認をすること」が求められます。

仕事に対する価値観が違う

外国人材に限ったことではありませんが、採用時からマッチングサイトなどを利用して会社に合った人を見つけます。その後は日本と海外では労働環境や仕事のやり方が異なることを念頭に置き、会社の価値観や仕事の進め方、守らなくてはいけないルールの共有をします。
日本では当たり前と思われることでも、他文化では通じません。綿密に共有し、共通した認識を持っていることを確認する必要があるでしょう。

例えば、マレーシア赴任になったある日本人ビジネスマンの話です。彼はマレーシアで現地の社員と経理の仕事を始めましたが、現地社員と仕事に対する考えが異なり生産性を低下させてしまいます。
彼の仕事に対する考えは「締め切りより前に仕事をきっちり進める」と言うものでしたが、現地社員の考えは「締め切りまでに終わらせればいい」と言うものでした。彼はリーダーとして、自分の当たり前を現地社員に押し付けようとしてしまいました。
その結果、社員のやる気を削ぎ生産性を低下させてしまいました。こういった問題が起こらないためにも、仕事に取り組む前に共通した認識を持っていることが求められます。

文化や生活習慣の違いからお互いストレスを感じてしまう

違いにストレスを感じてしまう場合は、理解し合えない環境が起因しています。互いの文化や信仰を尊重し、互いが働きやすい環境を作ることは他文化理解・共生につながります。
例えば、お祈りスペースの設置や食堂にあらゆる宗教に対応したメニューをおくことが挙げられます。また、メンター制度を設けるなどして悩みや問題の見つけやすい場を設けるといったことも有効です。

例えば、文化的考えの違いから問題になったコミュニケーション問題の例があります。オーストラリア人社員に日本人社員が仕事を依頼した時のことです。
オーストラリア人社員は「No worries mate!」つまり「問題ない、任せて」と仕事を引き受けます。しかし、実際は依頼した仕事を終わらせることができず、目標の遅延につながってしまいました。
このようなケースはオーストラリア人に多く、おおらかな国民性がゆえに「やる、いいよ」と言ってしまうようです。
文化や価値観の違いからストレスを感じる、仕事に支障をきたすといったことがないようにするためにも、違いを認識し理解し合えるように努めることが求められます。

コミュニケーションが取りづらい

相互理解のために、自分自身もコミュニケーションを改める必要があります。例えば、日本では「空気を読む」「察する」といった風土が未だありますが、外国人には暗黙の了解は通じません。
アンフェアなコミュニケーションは後々認識の違いといった問題を引き起こす可能性があるため、何事もはっきりと伝えることが求められます。

例えば、外国人に問題視された意見は「いいです。」や「大丈夫です。」といった曖昧な表現です。YESなのかNOなのかはっきりとしない表現は勘違いを引き起こします。

ある日本人社員と海外拠点の現地社員の話です。日本人社員は現地の現状を知るために現地社員に報告をすることを求めました。
現地社員は「何について報告して欲しいのか」と聞くと「自分で考えろ」と言う答えがあり現地社員は違和感を覚えたと言います。日本では基本とされる報連相は海外では普通ではありません。
情報を求めるのなら、報告して欲しい内容や目的はしっかりと伝える必要があります。必ずしも、ビジネスにおいても自国の普通は他国の普通ではないことを認識する必要があります。

まとめ

外国人材と協働するためには、互いの言語・共通語理解をする、共通の認識を持つ、互いの文化や信仰の尊重をするといったフェアな環境・関係作りが必要です。互いを理解し合うことで自然とスムーズなコミュニケーションにつながるでしょう。

解決方法キーワード
・日本人・外国人双方の言語習得研修
・視覚的情報やチャットアプリを使った、理解度を深めるコミュニケーション
・価値観が違う前提で共通認識を確認する
・異文化を理解しあえる環境づくり

終わりに

異文化コミュニケーションとは、母国語の異なる人とのコミュニケーションに限りません。
異なる環境で育った人や価値観、考え方の異なる人とのコミュニケーション全般を指します。海外からの人材とのコミュニケーションを紹介しましたが、上記の方法をあらゆる場面に当てはめて是非スムーズなコミュニケーションに活かしてみてはいかがでしょうか。

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アリババジャパンプレス編集部

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