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  2. 販売チャネルを広げる
  3. 2019.03.18

素人でもここまで撮れる!自社で商品を物撮りするときのコツ(前編)


ECサイトにホームページでの商品紹介、パンフレット、Instagram運用など、ビジネスにも写真が使われるシーンが多くなってきていますが、自社の製品がうまく撮影できず悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

特にECサイトの検索結果では、画面の左側の一番良く見られる場所に商品写真が並ぶことが多く、写真の良し悪しが成否を分けるといっても過言ではありません。最も綺麗な商品写真が撮れるのは、プロのカメラマンに撮影を依頼することですが、取り扱う商品数が多く撮影が長時間に及んだり、遠方からカメラマンさんに来てもらったりすれば、コストもかかります。

できるだけ簡単に綺麗な写真を自分で撮りたい!と思う方のために、ECサイトでの商品撮影経験が豊富なフリーカメラマン、福田真知子さんにカメラの基本とブツ撮りの秘訣を教えていただきました。

 

f値、ISO感度って何?カメラについての基本的な理解

アリババジャパンプレス編集部でも取材用のミラーレス一眼を持っているのですが、高度な機能までは使いこなせず、いつもオートモードで撮ってばかり。
それはずばり、

「調節できる値がいっぱいあって何が最適なのかよくわからん!」

からです。

まずはその値ってつまり何なのか?ということから教えていただきます。


・F値
よく聞くもののひとつがF値。F値のFとは「焦点の」という意味のfocalから来ているそうですが、カメラのレンズには絞り羽根という複数枚の板があり、それが重なって閉じることにより、中央の穴から入る光の量を調整することができます。絞り値を大きくするとより穴が小さくなり、光の量が少なくなります。また絞り値が小さいと光が多く入るようになります。
また穴の大きさは、ピントが合う範囲にも関係していて、絞り値が大きいとレンズから距離が近いものも遠いものも全体にピントが合った写真になり、絞り値が背景や前にあるものをぼかした写真を撮ることができます。

F値とはつまり!:光の量とピントの合う範囲
商品撮影時の目安: F16 ~F22くらい

・シャッタースピード
滝や川の写真で水がつながって見えるようなものを見たことはありませんか?また逆に、噴水や水しぶきの水滴が止まって見えるような写真も見たことがあると思います。このような動いているものの写りかたの差はシャッタースピードの違いから生まれます。

シャッタースピードの値は1/400とか1/1000など分数で表されていますが、これは1秒間の〇分の1という意味です。ですから、分母が大きいほうが時間が短いということになります。シャッタースピードを短く設定すれば、一瞬をとらえた写真が撮れるので、動いてるものも止まったような写真を撮ることができます。逆に長くすると動いているものはブレるので、動いたものが軌跡を描くような写真を撮ることができます。動くとブレるということは、手ブレがそのまま写真に写ってしまうということでもあり、シャッタースピードを長くする場合には、三脚を使ったほうが安心です。

また、ここで注意すべきなのは、シャッタースピードは光の入る量にも関係するということです。シャッタースピードが短ければ、光の入る量は小さくなり、長くすれば光が多く入るようになりますので、シャッタースピードを固定したい場合は、その他の値を調整し、適切な明るさで撮影します。

シャッタースピードとはつまり!:撮影する時間の長短
商品撮影時の目安:
値をいろいろ変えて、手ブレしないシャッタースピードを見つけてみましょう
そのシャッタースピードで固定したら、絞りとISO感度の数値を調整します。

・ISO感度
フィルムカメラを使ったことのある方なら、フィルムに400とか800とか数字が示してあったのを覚えているのではないでしょうか?本来はそのフィルムがどのくらいの光まで記録できるかを示した値でした。フィルム時代は、同じISO感度で撮影し続けなければならなかったのですが、デジタルが主流になり、シーンごと1枚ごとに異なる感度が設定できるようになりました。ISOの値は大きくなるほど感度が高く、小さいと感度が低くなります。しかし感度を高くしすぎると、ノイズが出やすくなりざらざらした写真になってしまいます。
夜に暗いところでスマートフォンで写真を撮ったときになんだか粗い写真が撮れてしまうのは、スマートフォンが暗さを感知し、自動的にISO感度を上げるためなのです。
ISO感度を手動で設定することにより、ざらつきを抑えることができます。

ISO感度とはつまり!:光を感じ取る能力の大小
商品撮影時の目安:
日中屋外での撮影・・・ISO100~400
日中の明るい室内での撮影・・・400~800
夜の暗い室内・・・ISO1600~3200

 

まとめると、つまり!

図解してみるとよくわかりますね。
頭で理解していても、さあ撮ろう!というときに臨機応変に対応するのはなかなか難しいものです。どういう写真を撮りたいかによって、固定する値をまず決めてしまい、他の数値で調整するという方法がよさそうです。その時は手ブレや写真のざらつきなどにも気をつけてくださいね。

次回は実践編!いろいろなものを商品に見立てて、ミラーレス、コンパクトカメラ、スマートフォンなどで撮影してみます。カメラの種類それぞれに得意・不得意があるので、それを活かした撮影のコツを教えていただきました。次回もご期待ください!

後編はこちら ⇒ 素人でもここまで撮れる!自社で商品を物撮りするときのコツ (後編)

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福田 真知子

執筆者紹介文:

1978年 北海道生まれ
2001年 スタジオD21入社 スタジオアシスタントとして勤務
2003年 相澤義和氏に師事 広告写真、商品撮影、ファッション撮影等を勉強
2007年 フリーランスのカメラマンとして独立
雑誌、アパレルカタログ、ECサイト商品撮影、インタビュー取材、会社案内等を中心に活動

雑誌//「PAPER SKY」「MAMMOTH」他
カタログ//「MAGIC NUMBER」「SPDesign」他
Webサイト//Papersky store : https://store.papersky.jp
問い合わせ//machiruda5@hotmail.com

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